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■ モアナ歯科について



― モアナ歯科について教えてください

吉田:現在、埼玉県に2店舗、東京都に2店舗の計4店舗の歯科医院を経営しています。従業員は、歯科医が22名と歯科衛生士が15名。受付と助手を含めると、総勢57名ほどになっています。


― 柏崎法務事務所に、何を依頼しましたか?

吉田:個人診療所の医療法人化と、その後の分院開設を3件依頼しました。
また、今回、MS法人を提案いただき設立しました。これにより、医療のみならず、関連事業へも進出することができるようになりました。


― 法人化をお急ぎだったとのこと。その理由は?


吉田:広域医療法人を含めた分院展開を見据えていたこともあり、当初より法人化を視野に入れていました。思いのほか順調に売上も推移したので、良い物件さえ見つかれば出店したいと考えていた矢先、当時の顧問税理士からの紹介で柏崎先生に出会いました。


― 依頼を決めたのは、どんな点がよかったからですか?

吉田:顧問税理士に医療法人設立について相談したところ、柏崎先生をご紹介いただいたのですが、私自身、なんでも急いでしまう性格なので(笑)、「スピーディーなペースでレスポンスの良い方」で「確実な対応」の専門家を求めていました。すると、顧問税理士は「その条件なら、まちがいなく、ここしかありません」と紹介されたのが、柏崎法務事務所だったのです。


2013年 9月  吉田先生が奥様の聡美先生とモアナ歯科クリニック
        (東川口)を個人で開院
2014年 4月  顧問税理士の紹介で法人化の打ち合わせ開始
2014年 6月  埼玉県に医療法人設立申請手続き開始
        (実績1年未満で設立認可申請)
2014年 8月  認可前すでに次の分院の計画が上がる
2014年 9月  医療法人設立認可
2014年 12月  東川口本院を法人開設
2014年 12月  聡美先生が個人診療所として竹ノ塚医院を開設
2015年 1月  武蔵浦和院の定款変更認可申請
        (新規診療所として申請)
2015年 2月  武蔵浦和院 定款変更認可
2015年 3月  竹ノ塚医院の申請準備開始
2015年 4月  竹ノ塚医院の定款変更認可申請
        (個人院の法人取り込みとして申請)
2015年 7月  竹ノ塚医院 定款変更認可
2015年 8月  竹ノ塚医院 保健所法人開設
2016年 1月  東長崎院の構想が上がる
2016年 3月  MS法人の構想があがる
2016年 4月  MS法人設立
2016年 6月  東長崎院 聡美先生の個人診療所として開設
           現在東長崎院の法人化手続準備中



■ 空賃料を発生させないために、「特殊なアドバイスとフォロー」をする



― 「手続きを通して、柏崎法務事務所の対応はいかがでしたか?

2つの面で心地よかったですね。
1つは顧問税理士のいうとおり、スピーディーでレスポンスが良かったこと。
それもただ単にレスポンスが早いのではなく、必要十分で端的な内容なのです。だから、すばやく経営判断ができる。当社のスピード経営について来てくれるスピード感は心地よかったですね。

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2つ目に、私自身が経営に専念できたこと。MS法人を含め、医療法人に関わる豊富な専門知識がありましたので、安心してすべての手続きをおまかせできました。


― 「今回、空家賃防止のためのスピーディーな手続きや個人院の取り込みなど、いろいろなパターンの分院設立をしていますが、対応はいかがでしたか?

吉田:そうなんですよ。いろいろなパターンに対応してくださったので、大変助かりました。聞く話によると、一般的には、「医療法人設立ですか?ちょっと待ってくださいね」という感じなんですよね?柏崎先生。


柏崎:そうですね。2~3ヵ月待ってという感じが多いようですね。新規診療所の場合、手続き期間もいわゆる「空賃料」が発生してしまい、負担が増えてしまいますよね。


吉田:そうなんですよ。そのタイムラグが非常に嫌だったので、柏崎先生のところで手続きをお願いしたのです。


柏崎:個人開業なら、届出だけでオープンできるので、空賃料が発生しないというメリットがありますが、場合によっては認可が降りず法人化に失敗するというデメリットもあります。
たとえば、法人名義で物件を購入したり、契約してしまうとか、そういうことをしないようにという「特殊なアドバイスとフォロー」をさせてもらって、あとで取り込んだという感じですかね。


吉田:そうですね。そのあたりも対応してくださいました。たぶん相当無理を言ってやってもらったと思いますが、柏崎先生は、いつも「サクッ」とやってくださいましたね。なぜ、「サクッ」とできるのですか?


柏崎:多くの案件をお手伝いしているので、経験値が高いというのはありますね。多くの引き出しやパターンを持っていますから。
しかし、「サクッ」と対応すると簡単に思われてしまう「もどかしさ」はあります(笑) むずかしいボールをスライディングして取りにいくと「大変だったね。ありがとう」って感謝してくださいますが、「サクッ」と終わると「え?何かしてくれてたの?」というように、軽く受け取られてしまうということはありますね(笑)



■ 行政書士が、保健所の立ち入り検査に同席する理由




― 柏崎さんに伺います。いろいろなパターンの中では、地域もちがいますね。竹の塚は東京都ですが、東川口と武蔵浦和は埼玉県です。行政がちがえば、状況や対応にも影響があるのでしょうか?

柏崎:多少、保健所の対応が厳しいぐらいですかね。東川口の保健所立ち入りの時は、5分ぐらいで終わったんですよね。竹の塚は弊所の担当者が対応し、川口は私が同席し対応しました。



― 立ち入り検査に行政書士が同席することのメリットは?

柏崎:多少の威圧感は与えられると思っています。役所の担当者も専門家である行政書士が同席していると、あまり聞けないというような、多少の威圧感は演出できると思っていますので、同席するようにしています。万一、イレギュラーなことが起こっても対応できますし。また、あらかじめ「立ち入り検査対策」をアドバイスしています。



― 結果的に、分院を3拠点作られたと思いますが、分院設立のための注意点はありましたか?

吉田:竹の塚や武蔵浦和の時は、こういうリスクはありますよというアドバイス的なものはもらいましたが、気がついたら終わっていたという感じですね。
それも、東川口は実績1年未満で医療法人化、さらにMS法人まで設立していただきました。



■ 今後の展開を相談したところ、MS法人を提案され設立しました




― MS法人を設立されましたが、事業計画にあったのですか?


吉田:はい、計画はしていましたがそれほど具体的ではありませんでした。
今はまだ、十分に機能していませんが、いずれ必要になるときのために設立しました。それも税金対策という理由だけでなく、その他の仕組みに活用したかったのです。



― MS法人設立の目的は?


たとえば、勉強会を主催したり、ツアーを組んだりと、医療法人としてはできないことに取り組みたかった。柔軟に対応できる法人が必要でした。その点を、柏崎先生に相談したところ、MS法人設立を提案してくださったのです。


柏崎:吉田先生の事業計画を伺った結果、MS法人が適していると判断しました。
ただ、MS法人は役員構成や行える事業に注意点があるうえ、今後の法改正次第では、仕組みが変わる可能性もありますから、注意が必要です。しかし、たとえば人材育成や確保といった面では高い効果が期待できる方法です。他の歯科グループでも同じようなことを考えていて、人材を確保、教育、派遣のような形で一挙三徳を目指したようなMS法人を展開してたいという声を聞きます。吉田先生も、そのようなことを検討しているのではありませんか?


そうです。まさにその点が今後の課題であり、ご相談したい点ですね。


■ 評価、アドバイス




― お仕事柄、さまざまな士業の方とのお付き合いもあると思いますが、士業に対するイメージってありますか?過去のイメージから変わったとかありますか?

柏崎先生ぐらいですよね。こんなにポンポンと、スピーディーにコンサルティング対応してくださるのは。
一般的な士業は、リスクを重んじて、時間がかかる印象があります。自分は経営者としての思いがあって、事業展開したい。その点、士業の先生方は、どちらかというと、「リスクに対するサポート」に対して重きを置いている印象を受けます。ところが、柏崎先生の場合はリスクも処理しながら、リターンを含め、前に進むほうの意見をいただけるので頼りになりますね。そういった意味では、バランス感覚がいい。デメリットとメリットのバランスが、ちょうどいいのかもしれないですね。


― 今後の事業展開

中長期事業計画を出しているのですが、最初のビジョンから5軒目までは突っ走ると決めていたので、そこまでは突っ走る予定です。その後は、リスクもみながら、いいところがあればまた出していく計画です。近いうちに、もう1店舗を出店したいですね。分院を設立し、グループ化することで経営面のマネージメントや仕入面などでのスケールメリットを出していき、シナジーを高めたいと思っています。ただ、それには、もうちょっと時間がかかりそうですね。

もうひとつ。僕の頭の中にずっとあるのが、またちょっと違うところにも手を出していこうかなと考えています。この件については、柏崎先生に追々相談したいと思っています。そのときは、よろしくお願いします。


― 現在、複数医院を経営しているドクターへ、アドバイスをお願いします

医療法人設立を検討中のドクターにお伝えできることがあるとすれば、ぜひ「専門家に依頼してほしい」ということです。なぜなら、医療法人設立には多岐にわたる専門知識とさまざまな関連知識が必要・重要であり、それらは専門家の経験により左右されるからです。
その点、柏崎法務事務所は、医療法人設立のプロフェッショナルです。医療法人の設立もMS法人の設立も、またその関連した専門知識もお持ちですので、私は安心しておまかせできました。
今後も、いろいろな面でサポートを期待しています。どうぞ、よろしくお願いいたします。

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取材:2016年4月

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